『環境の3R』という言葉があります。
Rは3つの言葉の頭文字↓
Reuse(リユース) 繰り返し使う
Recycle(リサイクル) 再資源化
Reduce(リデュース) 減らす
この3つのRで近年めざましく変化しているのが
「Reduce(リデュース) 減らす」
だと思います。
「生活するかぎりゴミは出るもんは出る!!だからデザインとか材料とかで少しでも減らしていきましょ」
ということだろうな


そんなReduce(リデュース)に沿った製品で、
ましろんが出会った瞬間身震いしたダンボールパッケージをご紹介します。
コーナーカットカートン

こちらは見たとおり、酒缶類の商品を包んだダンボールです。
お酒をカートン買いしない人には馴染みが無いかもしれません。
でもお酒コーナーで見かけたことはあるのでは?
注目すべきは 角 !

この角を落としたことで、持ちやすさがグンと上がるのです!
スーパーではこのまま積み重なっているため、商品はいつも引っ張り出してました。
取っ手もないのでぐいっと指をいれて持ち上げたり、つかむところがないので落としそうになったり、
重たいので危ないなぁと、以前は感じていたのでした。
カートに入れた後も、レジで清算して車にのせて家に帰ってまた車から家まで運んで・・・
と、何度も持ち下ろすため、私の母のような背の小さな女性が持ち運ぶのは一苦労なのです!
そんなある日、見るからに持ちやすさの上がったこのカートンボックスを見かけて、
もう衝撃でしたね!なじゃこりゃー!!と。
酒陳列場に駆け寄りましたもん。
さっそく持ち上げてみたら、サクっとつかめる!!

なんて楽ちん!!
これから先みんなこのデザインになるのかな!
生活がしやすくなるなー!!とワクワクしたのを今でも覚えてます。
さて、それが2004年頃の話。
最近知ったのですが、実はこのコーナーカットカートンは
キリン独自の開発商品だというのです。
キリンは独自に開発機関を持っており、そこで生まれたデザインでした。
こちらは開発者 平山さんのコメント

“私たちパッケージング技術研究所では、容器を開発する際にいろいろな試験を行うのですが、缶ビールの24本入カートンの強度試験を行うとき、自分で何箱も運んでいると、カートンの角が腕にあたってすり傷ができるんです。これは当然、私だけではなく、販売されている酒販店様などでも同じことが起きているのだろうと思い、カートンの角を取るための開発をスタートさせました。”
キリン パッケージング技術研究所 容器開発への想い
http://www.kirin.co.jp/csv/eco/special/laboratory/interview02.html
かっこよすぎる!!!!!!!!
優しさで溢れてる!!!素敵!!素敵!!!!
落としそうになったとき、ダンボールの角で擦り傷できたこと…あるある!!
誰かにやさしくなったら、みんなにやさしい製品ができたんですね。
そしてちゃんとReduce(リデュース)にもなってる。

ダンボールの重さは10%減少し軽量化に成功。
すばらしい!
面が増えたのでメッセージも増やせます。

目立つし、いいことばっかりやないか!
他の会社も似たようなデザインに移行していってほしいなー。
でも工場環境でむずかしいんだろうな。
少しずつでも社会が変わっていきますよう願います。
麒麟さんは角を持ってるけど、角を隠したら優しくなるのね。
さて、今回は容器ではなくパッケージよりなお話でした。
段ボール箱は容器と違うと思われたかな?
たしかに容器ではないけれど、運搬の時に傷や衝撃から中身を守るのは梱包も容器も同じ。
それを機能的に使いやすくしている人たちがいるなら、私は応援したいし、それを紹介していきたいと思ってるよ。
ではでは、今日はここまで!
まったねー!
やおよろズ ましろん
@mashiro_8000000

過去のましろんの記事
・ましろんの容器愛でるブログ 三ツ矢サイダーと王冠
・ましろんの容器愛でるブログ バイオプラスチック!
・ましろんの容器愛でるブログ 君はどこからきたの?